目次
ハンセン病図書館と共に
ハンセン病図書館のおもいで
ハンセン病図書館収集・保存・展示の現状―ハンセン病資料調査会における報告
ハンセン病図書館にかける願い
ハンセン病図書館草創期の記録
解題にかえて ハンセン病療養所における図書館の役割
ハンセン病療養所における図書館に関する文献目録
著者等紹介
山下道輔[ヤマシタミチスケ]
1929年生まれ。12歳のとき国立療養所多磨全生園入所。ハンセン病図書館元主任
柴田隆行[シバタタカユキ]
1949年生まれ。東洋大学社会学部教員。哲学史・社会思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gecko
7
ハンセン病関連の資料の散逸を防ぐ目的で、多磨全生園の自治会によってつくられた「ハンセン病図書館」の活動を記録した本。2008年に閉鎖されるまで40年近くかかわり続けた山下さんへの聞き書きを通じ、手探りで資料保存・提供・収集に奔走した日々の様子と、図書館に懸けた熱意が伝わってくる。国立ハンセン病資料館には数年前に一度行って図書室も覗いたが、このような前身があるとは知らなかった。編者である東洋大学の柴田先生による、ハンセン病療養所における患者図書館の役割に関する論考も興味深く読んだ。偶然の経緯で出会った一冊。2021/07/02
石ころ
0
ハンセン病について調べたいと思う2014/09/09
tellme0112
0
自治会があって自分たちでいろいろとやってるってのが興味深かった。大変な困難があったのではないかと。治る病気になって、残った人は重病人だけ、看護は安い工賃だだとか。最近、療養所の介護の予算を増やすように(手が足りないために死亡自己が起きている)って要望が通ったとか、ニュースにあったのを思い出す。図書館のあり方、国と争ってきた中でのハンセン病資料の保存をどうしていくのか、各地の図書館巡りをしてみたくなった。貴重な本だと思う。2013/09/10