出版社内容情報
本号は性虐待の対応の最前線の現場からの報告とした。その目的は、多様な現場からの
報告で読者が性虐待の現実に接近し、性虐待の予防から未然防止、発生後のPTSDへの
対処等の全体像の知識を得て欲しいからである。そして何よりも予防と防止が必須である
ことをしっかりと認識して欲しい。そのためにまず知識を。
【主要目次】
■インタビュー/性虐待を生き抜いて―トラウマを抱えて生きる意義
(桂子/インタビュアー 石川瞭子)
■はじめに/性虐待と性暴力のはざまで―性虐待の未然防止 (石川瞭子)
■学校現場からの報告
・児童期の現場からの報告―小学校の現場から (柳沼初江)
・思春期の現場からの報告―中学生の事例から (佐藤量子)
・青年期の現場からの報告―早期発見の視点 (湯浅とも子)
■公的機関からの報告
・性的虐待を受けた子どもに代わって (森 時尾)
・児童養護施設における性被害・性加害の防止に向けた取り組み (津嶋 悟)
■司法機関からの報告
・臨床心理士の立場からの援助と予防について (吉川由香)
・性犯罪被害者家族に対する警察の支援 (織田栄子)
■民間支援機関
・「母と子のクリニック(精神科)」での取り組みからの報告 (手塚一朗)
・事例から考える性虐待の予防―絵本を読んで学んだこと (齊藤麻里子)
・女性ライフサイクル研究所における性虐待防止の取り組み (村本邦子)
・子ども虐待における性的虐待の動向 (西澤 哲)