出版社内容情報
現代社会では、生産性や効率性が過度に追求されるため、防衛的な振る舞いや
他者に嫌われたくないための「よい人間関係」が志向される。結果、ほんとうの自己
を見失いがちである。本巻では、他者と誠実に向き合い、「見ること」から始まる
「ほんとうの対人関係」に気づくために、38年の実績を持つIPRトレイニングを
紹介する。
【主要目次】
■概説/富裕化社会におけるIPRトレイニングの意義
―なぜほんとうの対人関係が必要なのか (畠中宗一)
■IPRトレイニング―その方法と背景
・IPRトレイニングとは (高橋照子)
・IPRトレイニングの方法 (大森幹夫)
・「グループ」の発展とその展開―「ST」から「IPRトレイニング」へ (北林才知)
■IPRトレイニングという経験
・対人関係における「見る」ことの形式知化 (宮崎民雄)
・他者に関心を持つこと (佐藤幸男)
・「関係性」を生きる―対人関係の原点における自己決定の分かれ目 (柳澤孝主)
・気持ちや想いを伝え合う (水戸部賀津子)
・「グループが一つになる」ということ―実存から「共世界」へ (北林才知)
■IPRトレイニングが大事にしていること
・いま、ここで―一回性を生きる (福井雅彦)
・人間の再発見 (萩原輝久)
・自己が自分らしくあるための原点 (和才恵理子)
・ほんとうの対人関係に気づく (牧野智恵)
・トレイナー、オブザーバー、事務局の三層構造 (中野克俊)
■IPRトレイニング―対人援助職の基礎として
・対人援助職と感受性―不確実なことを決断する態度 (佐藤俊一)
・対人援助職とIPRトレイニング (畠中宗一)
・エピローグ (畠中宗一)
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