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出版社内容情報
統合失調症は、精神疾患の中でも未解決の部分が多い。その症状や予後についての
variationが多く、「病のすがた」の輪郭がくっきりしていない。また「精神分裂病」
と呼ばれてていた時代から、偏見がつきまとってきた。これらのことは患者や家族が
「病気について知る」ことを阻んできた。家族心理教育はこのような状況に変化をもたらす、
一つの支援技術である。
【主要目次】
・特集に当たって (伊藤順一郎/後藤雅博)
■家族心理教育の総論
・統合失調症の家族心理教育とはなにか―方法と意義 (遊佐安一郎)
・家族心理教育で必要とされる臨床家の姿勢 (後藤雅博)
■家族心理教育の臨床での活用
・急性期治療病棟における家族心理教育―枠組みと事例紹介 (三輪健一)
・外来・地域における家族心理教育 (山口 一)
・家族心理教育を臨床の現場でどのように活用するか (池淵恵美)
■エビデンスに基づくプログラムとしての家族心理教育
・“国府台モデル”というひとつのモデルとそのエビデンス (伊藤順一郎)
・モデルから定着への戦略―ツールキットプロジェクトという考え方 (大島 巌)
・心理教育普及ツールキットの内容について (福井里江)
・ツールキットプロジェクトによる病院での立ち上げの例 (贄川信幸・中岡恵理)
■家族心理教育のもたらしたもの
・座談会/家族心理教育がスタッフにもたらしたこと
(国府台病院 多職種チーム 福井里江/伊藤順一郎)
・家族心理教育と看護教育 (香月富士日)
・家族による家族教育の独自性と普及への課題 (蔭山正子)
・当事者から家族が学ぶ場とは (土屋 徹)
・統合失調症を持つ本人への心理教育
―久留米大学精神科急性期病棟における実践を通して (内野俊郎)
・座談会
統合失調症の家族心理教育 臨床現場でどのように活用することができるか?
―普及についての考え方 (池淵恵美・大島 巌・後藤雅博)