感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くれは
1
南蘋派の書籍は意外と少なくて、比較的入手しやすい本書は貴重です。沈南蘋の初期の作「餐香宿艶図巻」のやわらかな画風は意外でした。トンボ、アブ、バッタ、カマキリ、カエル、カニなどムシたちの微妙なしぐさや、彼らを見守るように繁茂する草花・蔬菜を描いたその画面は、若冲の「菜蟲譜」を思わせる慈愛に満ちたものです。宮内庁の所蔵らしいけど、三の丸尚蔵館で見られるのかなあ・・・2013/04/06
