内容説明
『交隣須知』は、江戸時代から明治時代にかけて日本で最も広く用いられた韓国語の学習書である。隣国である韓国と友好的な交流をする為、通信使とのコミュニケーションを図る為等、当時韓国語の必要性は非常に高かったと思われる。また、『交隣須知』は200年間にわたる活き活きとした会話体を記録したものであるので、日本語史の研究をする為にも、日本語と韓国語との対照研究をする為にも最適な資料であると思われる。本書はこの『交隣須知』を書誌学的に研究すると共に日本語を中心とした日韓対照研究をしたものである。
目次
1 序論
2 古写本系『交隣須知』
3 増補本系『交隣須知』
4 『交隣須知』の刊本
5 『交隣須知』の系譜
6 『交隣須知』の日本語
7 結論
著者等紹介
斉藤明美[サイトウアケミ]
1952年愛知県生まれ。駒沢大学大学院人文科学研究科博士課程国文学専攻単位取得満期退学(日本語学)。漢陽大学大学院日本語日本文学科博士課程修了(日韓対照言語学)。文学博士。現在(韓国)翰林大学人文学部日本学科教授、翰林大学国際大学院教授
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