北原白秋の世界―その世紀末的詩境の考察

北原白秋の世界―その世紀末的詩境の考察

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  • サイズ A5判/ページ数 356p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784301843
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C3092

内容説明

日本の近代文学史を美しく彩った「パンの会」の詩人、白秋、杢太郎、光太郎らは、隅田川にセーヌをしのびながら、詩と酒と青春との饗宴を繰り展げ、酔えば白秋のこの詩を当時流行の「ラッパ節」の節に合わせて歌ったものだという。享楽の底にしのび入るようなこの世紀末的哀傷こそ、彼等詩人がこよなく愛した情趣であった。本書は、そうした白秋詩の成立と展開を追いながら、その魅力の核心に迫ったものである。

目次

第1章 単独者の道
第2章 『邪宗門』の耽美派宣言
第3章 『明星』から『スバル』へ
第4章 象徴詩法をめぐって
第5章 『思ひ出』考
第6章 『桐の花』の新風―その成立をめぐっての詩法的考察
第7章 不可思議国への憧憬―南蛮趣味・都会趣味・江戸趣味の世界
第8章 「パンの会」の世紀末考
第9章 『哀傷篇』の転機をめぐって―文学と現実との間

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