仏像彫刻の鑑賞基礎知識

  • ポイントキャンペーン

仏像彫刻の鑑賞基礎知識

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 264p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784784301447
  • NDC分類 718
  • Cコード C1071

出版社内容情報

【本書の内容】
● 第1章
仏像であることの証を、手の形・手に持つ物・身にまとう物から説明。また仏像の集合がいかなる関連で構成されてい
るか等、入門しやすく解説。
● 第2章
本来、礼拝のし方はどうであったものか。伽藍、仏像、礼拝者の関係を述べ、様々な宗教行事を紹介している。
● 第3章
石・木・泥土から金属・漆まで、素材別に仏像の製作について解説。特に、仏師(仏像製作者)として今に活躍してい
る江里氏と、永年仏像修復に携わってきた小野寺氏(国宝修理所所長)との対談は瞠目に値する。
● 第4章
副題に“仏をたたえるもの”“仏に込められた記録”とあるように、光背・台座・天蓋など仏像を飾る荘厳具や様々な
胎内納入品など、拝む人の信心の表わし方を特集している。
● 第5章
多数の遺作例を、“ほとけの意味・なりたち”に従って尊像別に展開。
● 第6章
仏像の源流から日本定着までを論文で詳述。
【編集部より】
仏像は、奥深くむつかしい面も多い。それだけに趣深いとも言えよう。仏像を理解するためにはどのような角度から捉
えるべきか、造形、宗教などを総合的に分析して本書はできました。わかりやすい本を目指しておりますが、基本の羅
列ではなく、現在の得られる専門知識に基づいて詳述しております。
【著者紹介】
光森正士
大阪学芸大学より龍谷大学文学部、同大学院博士過程修了。奈良国立博物館美術室長、学芸課長を歴任。
至文堂からの出版物は他に「日本の美術241 阿弥陀如来像」がある。
岡田健
東京芸術大学大学院美術研究科修了。奈良国立博物館学芸課を経て、現在、東京国立文化財研究所研究員。
石松日奈子
東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。同大芸術資料館、同大奈良古美術研究施設勤務を経て、現在、恵泉女学園
大学講師。
【著者の言葉】
仏像には一体一体、それぞれに造立の意趣や目的、施主や願主、作家があったわけで、秘められた背景と長い歴史を
持っている。仏像を漠然と大雑把に見ることなく、組織的に、順序良く学べば理解しやすくなるし、仏像の方から語り
かけて来るであろう。

目次

1 仏像の概念を知るための基礎知識―美と信仰のモニュメント
2 宗教行事と礼拝のための基礎知識
3 仏像製作に関する基礎知識―素材と技法
鼎談 仏像修理と仏像製作に生涯をかけて(小野寺久幸;江里康慧;光森正士)
4 荘厳具と銘文・納入品に関する基礎知識―“仏をたたえるもの”“仏に込められた記録”
5 仏像の種類と内容に関する基礎知識―ほとけの意味・なりたち
鼎談 文化の伝播と地方仏の成り立ち(八尋和泉;鈴木喜博;岡田健)
6 インドから日本までの変遷を知るための基礎知識―仏像の源流から定着へ