内容説明
現代においては全国に四万社以上あるといわれる八幡宮。その祭神である八幡神は、八世紀初め、日本の神祇体系に属さない神として古代律令国家の西の周縁部「宇佐」に忽然と出現し、数十年の間に仏教守護神として国家神に躍り出る。本書は、文献史料に加えて八幡宮の祭礼や伝承から当時の政治や社会状況を読み解くなかで、この謎を紐解く。八幡神はその後も時の政治状況と密接に関係し、神の姿を変身させる、時代を写す鏡のような存在であった。その政治性こそが八幡神の本質であると論じる本書は、既存の八幡神研究とは異色のものである。
目次
第1部 八幡信仰の成立と展開(奈良時代の政治と八幡神;僧法蓮からみた八幡神論―法蓮と八幡神の出会いから国家神への道を読み解く―;八幡大菩薩成立の歴史的背景―聖武天皇の国家構想と関連して―;女性史からみた道鏡事件―宇佐宮における女祢宜託宣と亀卜との対決―;八幡宮における二つの「比売神」成立の意義;「八幡神」からみた「民族」「国家」の問題について;御霊信仰のはじまりと八幡信仰の新展開;権門としての八幡宮寺の成立;古代における八幡神と信仰のひろがり)
第2部 八幡宮の祭礼と伝説の世界を読む(宇佐宮放生会を読む;宇佐宮行幸会を読む;「鍛冶の翁」と「炭焼小五郎」伝説の実像;八幡神と神輿の成立;宇佐宮の遷宮の世界を読む―杣始の神事と杣山―)
著者等紹介
飯沼賢司[イイヌマケンジ]
1953年 長野県豊科町(現安曇野市)生まれ。2024年3月 退職、名誉教授となる。専門は日本古代史・中世史、家族史、宗教史、環境歴史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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