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内容説明
「何が京都画壇に近代化をもたらしたか」という問いに対して、従来の研究では、竹内栖鳳の渡欧(一九〇〇年のパリ万博視察)が重大な契機であったと語られてきた。本書は、高島屋史料館が保管する輸出向け染織品の下絵など関連資料を駆使して、栖鳳が渡欧以前に高島屋画室において行った活動を復元し、画室における下絵制作の実践こそが栖鳳の画風を進化させ、京都画壇の近代化を導いたということを明らかにするものである。
目次
第1章 幕末~明治初年の京都の様相
第2章 フェノロサの刺激
第3章 ふたりの新七
第4章 芸術と産業の接点
第5章 一九〇〇年パリ万国博覧会
第6章 栖鳳の渡欧
第7章 明治四〇年以降の栖鳳と〓島屋
著者等紹介
廣田孝[ヒロタタカシ]
1952年、大阪府生まれ。博士(美学)。1976年、関西学院大学文学部美学科卒業。同大学大学院文学研究科博士前期課程美学専攻入学。1980年、京都市立芸術大学附属図書館(現、附属芸術資料館)に勤務。1981年、関西学院大学大学院文学研究科博士課程美学専攻修了。1989年、京都市美術館学芸課に異動。1997年、京都女子大学家政学部に転職。2018年、京都女子大学定年退職。現在、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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