内容説明
本書は、近年の藩研究では後景に退きがちな近世武士論の必要性を強く認識し、藩研究の活況に触発されつつも、あらためて武家領主支配という観点から、大名とその家臣や、彼らによる“家”の伝記を取り上げ、著者が提唱する「藩領社会」における武士の意識をあぶり出す。
目次
第1部 大名と藩領社会(大名と藩政;藩領社会の人々とくらし)
第2部 知行・役勤・立身(近世の武士と知行;近世大名家臣の役勤と人事;「名利」と「立身」)
第3部 武士の自他像(『葉隠』思想の形成;貝原益軒の「武」認識とその行方;政治社会と武士祭祀)
著者等紹介
高野信治[タカノノブハル]
1957年、佐賀県に生まれる。1985年、九州大学大学院文学研究科博士後期課程(史学専攻)単位修得退学、九州大学大学院比較社会文化研究院教授を経て、九州大学名誉教授、同大学文書館協力研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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