内容説明
本書は、「旧幕臣」を射程として、主に維新後に受容した思想および信仰(キリスト教、淘宮術、性理学、日本弘道会等々)の分析を通して、彼らがいかなる精神的な変貌・回心を遂げたのかを考える。とりわけ民間に身を置き宗教活動に従事した人々や、公的に就いた職務とは別に特定の思想・信仰などにもとづく私的側面を持った人物のなかから「旧幕臣」を析出し、横断的にみることで、明治維新期の文化面における変革の様相を浮き彫りにする。
目次
第1章 大原幽学没後門人と明治の旧幕臣
第2章 大原幽学の教えを学んだ旧幕臣列伝
第3章 淘宮術をめぐる明治の旧幕臣群像
第4章 新島襄の聖書研究仲間 杉田廉卿について
第5章 旧幕臣のカトリック受容と迫害への抵抗
第6章 西村茂樹の思想的共鳴者としての旧幕臣
第7章 江原素六の教育関係活動―日清・日露戦間期を中心とした素描
第8章 明治以降の歴史編纂と旧幕臣
著者等紹介
樋口雄彦[ヒグチタケヒコ]
1961年生まれ。静岡大学人文学部卒業。沼津市明治史料館学芸員を経て、現在は国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学教授。博士(文学、大阪大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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