内容説明
香道は、日本文化の隠れた頂点である。本書は、香道研究にとって最も重要にもかかわらず、最もあいまいにされてきた、香道成立にいたる過程とその美学を、「王権」と「連歌」の切り口から解き明かす。香道史の空隙を埋めるとともに、日本人にとって香りとは何かを再考する。
目次
1 香と王権(「太子」の誕生;蘭奢待と王権)
2 香と連歌(香の名付け―連歌的切断;香の起源神話と規矩の成立;名香と名香録)
著者等紹介
濱崎加奈子[ハマサキカナコ]
神戸市出身。京都大学文学部(美学美術史学)卒業。東京大学大学院(表象文化論)博士課程修了。学術博士。公益財団法人有斐斎弘道館の代表理事であり、伝統文化プロデュース連を主宰。専修大学文学部准教授。京都観光おもてなし大使など、多方面で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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