目次
第1部 没理想論とその時代(没理想論成立のころ―宗教の混乱とユニテリアン;「真理」の時代―二葉亭・逍遙・嵯峨の屋など)
第2部 世界観と認識論の対立(二葉亭四迷「真理」の変容―仏教への傾倒;没理想論争の実相―観念論者逍遙と経験論者鴎外 ほか)
第3部 揺れていた「想」(観念としての「理想(想)」―鴎外「審美論」における訳語の問題を中心に
『月草』における改稿の意図―「逍遙子の諸評語」における異同をめぐって ほか)
第4部 没理想論争の影響(高瀬文淵と森鴎外―「超絶自然論」と「脱却理想論」を中心に;没理想論争と田岡嶺雲―禅の流行と自然主義の成立 ほか)
第5部 鴎外とハルトマン(没理想論争における鴎外とE.V.ハルトマン;鴎外がハルトマンを選んだわけ ほか)
著者等紹介
坂井健[サカイタケシ]
1962年新潟県生まれ。新潟大学人文学部卒。同大学大学院修士課程修了。筑波大学大学院文芸・言語研究科単位取得中退。函館ラサール高校教諭、筑波大学文芸・言語学系助手を経て佛教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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