目次
志を継ぐ―襄の同志となる
「新島襄を語る」シリーズが完結―『千里の志』から『志を継ぐ』までの十年
志を刻む―私がつけた同志社の館名・施設名
自由人・新島襄のキリスト教(会衆主義者への道;教会合同運動をめぐって)
富岡の夜明け―甘楽教会創世記
徳富蘇峰―襄、八重、諭吉をめぐって
補足・蘇峰に関する三つの資料
新島襄と安部磯雄―奇しき師弟関係
「JOEプログラム」で自分探し―「なりたい自分」と「なるべき自分」
新島襄の三つの志―男子校、女学校、教会
新島襄流の溺れ方
著者等紹介
本井康博[モトイヤスヒロ]
元同志社大学教授(1942年、愛知県生まれ)。神学博士。同志社大学大学院経済学研究科修士課程修了。専攻は日本プロテスタント史、とくに新島襄ならびに同志社史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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北之庄
2
同足掛け10年に亘る、新島襄を語るシリーズ最終巻を読了しました。明治初頭の教育者として語られる事の多い新島ですが、著者は一貫して宣教師としての側面を強調します。数多い逸話を織り混ぜて平易に説く文書は、頗る読み易いものでありますが、書中で取り上げられたクリスチャン詩人、八木重吉の作品が、新島の人となりを表現するものとして最も印象的でありました。 「雨の音が聞こえる 雨が降っていたのだ あのおとのようにそっと 世のためにはたらいていよう 雨があがるように しずかに死んでゆこう」2015/04/11