近代古墳保存行政の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 338,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784217342
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C3021

内容説明

近代日本の文化財保存行政について古墳を素材としてとりあげ、その背景にある国家の理念とそれに基づく施策、実施される行政行為の歴史的変遷をあとづける。陵墓など古墳の取り扱いは、近代天皇制イデオロギーの具現化をめざす国家の施策を、中央・地方庁を含む「行政」が実施する。本書では、従来の研究では抜け落ちていた「行政」に注目。河内長野市の文化財担当職員として長年勤めた著者が、行政と対峙する地域・民衆の動きにも目を向けて文化財保存行政を論じる。巻末に、国・地方の歴史的行政資料や行政文書を抽出した関係史料集を収録。

目次

第1部 古墳保存行政の変遷(近代古墳保存行政の成立;近代古墳保存行政の展開)
第2部 古墳保存行政と地域社会(仲哀天皇陵墓伝承地の変遷;淡輪古墳群に対する保存施策;百舌鳥古墳群の史蹟指定;大師山古墳の発見と顕彰;九州における戦時体制下の古墳保存行政)

著者等紹介

尾谷雅比古[オタニマサヒコ]
雅彦。1953年、大阪府生れ。1975年、桃山学院大学経済学部卒業。2012年、関西大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。(財)大阪文化財センターを経て河内長野市教育委員会で文化財行政を担当。現在、河内長野市立図書館文化遺産普及啓発専門員、関西大学ほか非常勤講師。専門は日本考古学及び文化遺産、文化財行政史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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出版社内容情報

近代日本の文化財保存行政について古墳を素材としてとりあげ、その背景にある国家の理念とそれに基づく施策、実施される行政行為の歴史的変遷をあとづける。

陵墓など古墳の取り扱いは、近代天皇制イデオロギーの具現化をめざす国家の施策を、中央・地方庁を含む「行政」が実施する。本書では、従来の研究では抜け落ちていた「行政」に注目。河内長野市の文化財担当職員として長年勤めた著者が、行政と対峙する地域・民衆の動きにも目を向けて文化財保存行政を論じる。巻末に、国・地方の歴史的行政資料や行政文書を抽出した関係史料集を収録。

目次

(予定)

序 章
  第一節 問題の所在
  第二節 先行研究の状況
  第三節 本書の構成
  第四節 抽出した歴史的公文書

第一部 古墳保存行政の変遷

 第一章 近代古墳保存行政の成立
  第一節 古墳の保存行政が始まった第?T期
  第二節 古墳保存行政制度が形成される第?U期
  第三節 名所、旧蹟、古墳墓の保存顕彰
  第四節 古墳の保存行政が確立する第?V期

 第二章 近代古墳保存行政の展開
  第一節 史蹟名勝天然紀念物保存法の制定にはじまる第?W期
  第二節 文部省による史蹟行政がスタートした第?X期
  第三節 戦時体制下の第?Y期
  第四節 戦争の終結から文化財保護法制定までの第?Z期

第二部 古墳保存行政と地域社会

 第三章 仲哀天皇陵墓伝承地の変遷
  第一節 上原仲哀天皇陵伝承地の状況
  第二節 江戸時代の陵墓伝承
  第三節 近代の古墳と仲哀天皇宮(社)
  第四節 古墳保存行政手続き

 第四章 淡輪古墳群に対する保存施策
  第一節 考古学資料としての淡輪古墳群
  第二節 古記録に表れる淡輪古墳群
  第三節 「宇度墓」の治定と取り消し
  第四節 西小山古墳の仮指定と解除
  第五節 西陵古墳の史蹟指定

 第五章 百舌鳥古墳群の史蹟指定
  第一節 三基の位置と概要
  第二節 塚廻古墳の調査
  第三節 宮内省買収の試み
  第四節 史蹟の仮指定

 第六章 大師山古墳の発見と顕彰
  第一節 発見の経緯
  第二節 埋蔵物録にみられる行政手続き
  第三節 古墳及び古墳出土品の取り扱いに関する根拠法令
  第四節 出土品、譲受金の行方
  第五節 古墳の改葬と顕彰

 第七章 九州における戦時体制下の古墳保存行政
  第一節 新田原古墳群の改葬
  第二節 六野原古墳群の改葬
  第三節 目達原古墳群の改葬と都紀女加王墓の治定

 終 章
  第1節 近代古墳保存行政の諸問題
  第2節 地域の中の古墳

関係史料集
古墳墓等発掘関係布告、通牒、通達/古墳墓関係法令/古墳墓等官有地化/古墳墓保存建議関係/埋蔵物関係/史蹟関係

引用参考文献/図表一覧/索引