目次
第1部 民族/伝統衣装とファッション(民族衣装における異装と共装;日本中世の着衣―能楽の女装束を中心に;チベット文化圏の服飾について;「超民族衣装」カンガの今とこれから―スワヒリ地方における着衣の実践―;啓蒙専制期のマドリード社会と女性の衣服;差異の標本としての「伝統衣裳」;1920~30年代のソビエト・ファッション;Sex and the Cityとポストモダン消費文化―サラ・ジェシカ・パーカー/キャリー・ブラッドショーをめぐるファッション、身体、ファンダム)
第2部 異装・共装(衣装と近世女性医師;組掛―天皇・家元・武家をつなぐ紐;唐代における宮女の男装について;着衣の媒介性と喚起力―死者の着衣とクレオールの着衣をめぐって;魔女は何を着て踊っていたのか―フュルステンベルク伯領の魔女裁判における着衣)
第3部 着衣する身体(禁じられた着衣―国家そしてタイ人の着衣と身体に対する考え;ムスリム女性のパルダ擁護論―ボーパール藩王国女性藩王スルターン・ジャハーン・ベーガムの『ムスリム女性の慎み』について;イランのヒジャーブと女性―政治・法律・個人;近世イタリア絵画におけるエロティックな足先―ランフランコ作“音楽の寓意”あるいは「チョピンを履くウェヌス」;在満亡命ロシア女性の着衣の表象―コロニアル・モダニティの視点から;甲子園のパンチラ―女子応援団から見る高校野球の歴史;戦後女性の着衣・割烹着と白いエプロン―分断される身体・連続する母性)
第4部 表現する身体(理想化される女性の身体像―自己対象化から考察するスリム・ダイエット志向;リカちゃん人形の身体表象への欲望―着替える身体から着替えない身体へ;着衣する身体、演じる身体―インドネシアの女方舞踊家ディディ・ニニ・トウォによる「クロス・ジェンダー」の試み;魂の表出の場か?外界の映し鏡か?自然の一部か?―マイケル・ジャクソンに見る身体の多義性に関する解釈論;帝政ロシア時代におけるマトリョーシカの創造―ナショナリズムとジェンダーの身体;異性装と身体意識―女装と女体化の間(あわい))
著者等紹介
武田佐知子[タケダサチコ]
1948年生、東京都立大学人文科学研究科博士課程修了(史学専攻)。大阪大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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