目次
序にかえて―翻訳文学への視界
第1部 近代日本の翻訳文学(明治二〇年代の翻訳と日本近代文学の“生成”;魔術的ファンタジーとSFの交叉点―春浪・『アラビアンナイト』・ヴェルヌ;リアリズムの翻訳 翻訳のリアリズム;文学の翻訳から翻訳文学へ―昭和初期のヘミングウェイ、プルースト翻訳を事例に)
第2部 翻訳者の役割(現代語訳の日本語―谷崎潤一郎と与謝野晶子の『源氏物語』訳;翻訳におけるジェンダーと“女”の声の再生―NaomiからKitchenまで;翻訳者の透明性について―村上春樹訳『グレート・ギャツビー』をめぐって)
第3部 翻訳文学の位相(世界文学としての翻訳文学―ゲーテ、マルクス、シュピッツア、モレッティ;翻訳の詩学・詩学の翻訳―近現代日本の英訳を中心に;原作者に“なる”―ボルヘス「『ドン・キホーテ』の著者、ピエール・メナール」から;母語の外に出ること、エクソフォニーの可能性をめぐって―多和田葉子と“翻訳”について)
著者等紹介
井上健[イノウエケン]
1948年生。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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