内容説明
大分の豊後府内の遺跡や大村氏の城館城下の遺跡、島原の原城跡などの調査から、キリシタン大名やキリシタンにかかわる遺跡の発掘が進み、研究は新しい段階に入り始めている。本書は考古学の領域を越えて、文献学や分析科学などの他領域の成果も融合し新たな研究手法を提示する。
目次
1 宣教師の活動とキリシタン大名の町(キリシタン遺跡から見たキリシタン宣教;巡察師ヴァリニャーノの見た豊後「府内」―1580年の豊後国「府内」の描写;肥前大村の成立過程;豊後府内の成立過程―府中から府内へ)
2 キリシタン遺物は語る(豊後府内出土のキリシタン遺物―府内型メダイの再考を中心として;原城出土のキリシタン遺物;キリシタン考古学の可能性;南蛮交易と金属材料;大航海時代における東アジア世界と日本の鉛流通の意義―鉛同位体比をもちいた分析科学と歴史学のコラボレーション)
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