出版社内容情報
不老長生の仙境「蓬莱山」のイメージと、生命更新の仙木「扶桑樹」のシンボルが、日本の古代文化におよぼした影響の諸相を、歴史考古学的に明かす。
目次
第1部 蓬莱山と扶桑樹の再発見(日本古代史上の「スフィンクスの謎」;蓬莱山のかたち―前方後円墳の起源;蓬莱憧憬の展開;扶桑樹のすがた―冠と壁画の図像学 ほか)
第2部 不老長寿の楽園を求めて(卑弥呼の最期と昇仙;雄略時代の神仙信仰;高松塚の主石上麻呂;蓬莱を尋ねた人びと)
著者等紹介
岡本健一[オカモトケンイチ]
1937年京都市生まれ。1961年京都大学文学部史学科(国史専攻)卒業。毎日新聞社入社。京都支局・社会部・学芸部に勤務。学芸部長・論説委員・特別編集委員を経て、1999年客員編集委員。京都学園大学人間文化学部教授。2008年定年退職。その間、「“稲荷山鉄剣銘発見”のスクープと一連の解説」で日本新聞協会賞グランプリ(1979年)、「長年の公正な文化財報道と啓発的な著作」で藤森栄一賞(長野県考古学会賞、1999年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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