関西モダニズム再考

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  • サイズ A5判/ページ数 573,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784213795
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C3036

内容説明

本書では「近代」の問いなおしという思想状況を真摯に受けとめ、もう一段階視野を深めて、日本の近代化が提起した諸問題を、「関西モダニズム」の視点から考察した。

目次

「阪神間モダニズム」の社会的基調
琵琶湖疎水のモダニティ―初期電気事業における先見性
平生釟三郎日記に見る関西のモダニズム
前川國男と日本近代建築
大衆女性雑誌における競合的消費主義
歌人前川佐美雄の場合
梶井基次郎「檸檬」に見る大正末・モダン京都―『京都日出新聞』の紙面から
大阪におけるカフェ文化と文藝運動―明治末から大正初期を中心として
関西「マヴォ」について―牧寿雄と「マヴォ」関西支部
築地小劇場と関西新劇運動―ドイツ表現主義からの影響を中心に
関西モダニズムと西洋体験 画家たちとその周辺―一九〇〇年-一九三三年
橋本関雪とアジア
「阪神間モダニズム」における大衆文化の位相―宝塚少女歌劇と手塚治虫の漫画に関連して
モ―ニズムと伝統、もしくは「近代の超カ克」とは何か

著者等紹介

竹村民郎[タケムラタミオ]
1929年生。立命館大学文学部卒業。元大阪産業大学大学院教授。国際日本文化研究センター共同研究員

鈴木貞美[スズキサダミ]
1947年生。東京大学文学部卒業。人間文化研究機構国際日本文化研究センター教授。総合研究大学院大学教授。学術博士(総研大、1997年3月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Keita Haga

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地域に根付き、現代にも通じる文化である関西モダニズムを検討しようと読んだ。阪神間の企業風土や宝塚での動き、琵琶湖疎水と京都の風景と電力、日本の近代化そのものにまで手を広げた一冊だった。「地域文化の創造とは、モダンな私鉄が走り、新たなビジネスが生まれ、赤い屋根の郊外住宅が建つことではなく、健康的な地域コミュニティ創造の多彩な試みが持続することが基調でなくてはならない」というところに共感した。谷崎潤一郎の細雪も読んでみたい。2013/12/08

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