出版社内容情報
美術作家の独自技術に着目し特異性を浮き彫りにしていく評論集。8人の現代美術家を題材に、その独自性を探る。図版:カラー24点・モノクロ53点
目次
第1章 村上隆の『芸術起業論』の痛快(ぬけぬけと「芸術は商売だ」という世代;そもそも原寸大の村上の顔が表紙ですよ!;漫画の「吹き出し」のような文体;お金を蔑んではいけない;芸術を生みだす訓練 ほか)
第2章 作家たちがめぐる心の冒険(陶芸・伊東慶―「白磁」による造形表現と彩色の可能性を探る;建築家・遠藤秀平―大阪城公園に出現した「鋼鈑性能」で表現する三つの建築造形;画家・郭徳俊―不条理の告発をフィールドにした韓国の美術家;陶芸・小嶋千鶴子―鳩壽(九〇歳)・小嶋千鶴子さんの陶芸の魅力
ガラス・坂田甚内―陶かガラスか、常識破りの現代美術の開拓者
陶芸・松本ヒデオ―『表層』から『模擬深層』へ移った陶の造形
陶芸・森正―『女のカンザシ』から『陶彫の仏像』へ
彫刻家・吉田和央―「表皮は内質に帰順する」という鉄の彫刻)
著者等紹介
柴辻政彦[シバツジマサヒコ]
美術評論家。1935年京都生まれ。立命館大学法学部卒。国際陶芸学会(IAC)会員。美術評論家連盟会員。(有)美術工芸研究所主宰。1965‐1996年まで(株)志野陶石社長。1978年第8回世界クラフト会議・京都会議で総務部副部会長及審査委員会、1979年国際陶芸学会・京都会議財務委員長、1980年(財)インテリア産業協会理事を歴任。1967年から23年間建築評論家・浜口隆一氏から建築と美術に関する影響をうけ著述をはじめる。1997年(有)美術工芸研究所設立。美術作家の独自技術に着目してそこからその作家の特異性を浮き彫りにしていく評論で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
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