内容説明
本書は一九九九年度から三カ年間実施され、二冊の報告書を出して終了した木津荘の現況調査を前提としたもので、八〇年代後半以降展開した現況調査をふまえた荘園・村落研究が、環境史的性格を帯びていく状況を示している。
目次
中世荘園・村落研究と環境史
木津荘域の地形環境
木津荘の成立と展開
考古学からみた木津荘
木津荘引田帳・検注帳と高島郡条里
引田帳・検注帳をめぐる諸問題
木津荘の負田・公事・名
木津荘の開発と村落
比叡荘・高島荘・木津荘―安曇川下流域の荘園公領
木津荘の宗教景観
環境民俗学からみた木津荘―とくに水田をめぐる生業複合論的視点から
木津荘の景観と環境
著者等紹介
水野章二[ミズノショウジ]
1954年生。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。滋賀県立大学人間文化学部助教授
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