出版社内容情報
第1部 石見銀山の具体像
第1章 石見銀山をめぐる人々 田中圭一・原田洋一郎
第2章 石見銀山の東アジア流出と戦国期西国地域権力・社会 佐伯徳哉
第3章 16世紀末期における毛利氏の石見銀山支配と鉱山社会 松岡美幸
第4章 江戸中期石見銀山における経営 仲野義文
第5章 石見銀山「柵内」の復原 大国晴雄
第6章 国絵図の中の石見銀山・山内表現について 鳥谷芳雄
第7章 近代石見銀山 ―大森鉱山時代の経営・労働・生活― 岩屋さおり
第2部 鉱山技術・発掘成果
第8章 近世石見銀山の鉱山技術 ―文献史料の分析を中心に― 遠藤浩巳
第9章 石見銀山遺跡における製錬遺構について 中田健一
第10章 石見銀山遺跡の出土無紋銭について 目次謙一
第3部 対外関係と銀流通
第11章 16世紀朝鮮半島における倭銀の流通とその条件 大西信行
第12章 16・17世紀における広東・日本間の密貿易と銀交易 龐 新平
第13章 近世初期の投銀貿易に関する一考察 ―二代目目次平蔵の投銀・融資法― 岡美穂子
第14章 巡察師アレッサンドロ・ヴァリニャーノ(1539-1606)と日本イエズス会の貿易活動 エンゲルベルト・ヨリッセン
―僅かなノートから―
内容説明
「歴史文献調査団」は石見銀山遺跡そのものの歴史文献調査はもちろんとして、銀山を核として存在する地域環境、石見銀山の灰吹法精錬を引き金として現出したわが国の金銀輩出状況、それによって低廉化した銀を求めて集まってくるアジア人・ヨーロッパ人。わが国が始めて大航海時代の渦の中に巻き込まれるという大変動を、地域を中心としつつ、グローバルな視野で把握しようと考えた。調査地域は、大田市、仁摩町、温泉津町を中心とする島根県内はもちろんとして、日本国内の鉱山関係、そしてその銀貿易のあり方と影響をさぐるために、韓国・中国・イタリア・スペイン・ポルトガル・オランダにわたった。それらの成果は「年表・編年史料綱目篇」の形で公表する。「研究論文篇」は、その史料収集に従事した人々の有志が、その課程で得た成果を公表し、大方の批判を仰ごうとしたものである。
目次
研究論文篇(石見銀山と大航海時代;石見銀山の具体像;鉱山技術・発掘成果;対外関係と銀流通)
年表・編年史料綱目篇
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- 和書
- 英米目録規則 〈北米版〉