出版社内容情報
没後100年記念出版
本書は、古典俳諧から脱皮し如何にして明治俳諧を革新するかを課題とした子規が、俳句分類の作業を通して、伝統を踏まえつつ新しいものをどのように創造しようとしたかを具体的な作品に則しながら検証した大著。習作・模索・確立・発展・悟入の5期に分け、当該期における作品(約2800句)にそって、特に桜井梅室・芭蕉・蕪村の古句との比較に重点をおき、子規における保守と革新のありようについて再評価を試みた意欲作。巻末には子規俳句初句索引を併載。
2002年2月25日山陽新聞に記事掲載
目次
第1部 子規の俳句分類作業の契機と分類法の発想(子規の「俳句分類」作業の契機;子規の分類法の発想)
第2部 俳句分類作業を通して見た子規俳句(習作期(明治二十四年まで)の俳句
模索期(明治二十五~二十七年)の俳句
確立期(明治二十八~三十年)の俳句
発展期(明治三十一~三十三年)の俳句
悟入期(明治三十四~三十五年)の俳句)
著者等紹介
柴田奈美[シバタナミ]
1958年岡山県生。1981年岡山大学教育学部卒業。岡山県中学校教諭。1989年岡山大学大学院教育学研究科国語教育専攻修了。岡山県立短期大学専任講師。1997年安田女子大学大学院博士後期課程入学。2000年安田女子大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。現在、岡山県立大学短期大学部助教授
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