出版社内容情報
2001年8月7日付 毎日新聞に記事が掲載されております。
全国的に波紋を呼んでいる京都鴨川の景観論争に一石を投じる初の本格的な通史です
執筆者(掲載順)
門脇禎二/増渕 徹/田端泰子/細川涼一/朝尾直弘/林久美子/横田冬彦
執筆者は京都橘女子大学教員
内容説明
歴史都市京都のシンボル的存在である鴨川とそこに架かる橋について、平安京以前から昭和まで、各時代の様子を具体的に明らかにし、人々の暮らしの中でどのような意味を持っていたかを探る。
目次
1 古代(山代(山脊)のカモ川―平安京以前
鴨川と平安京)
2 中世(橋と寺社・関所の修造事業;四条・五条橋の橋勧進と一条戻橋の橋寺)
3 近世(公儀橋から町衆の橋まで;四条河原の芝居)
4 近代(昭和一〇年鴨川大洪水と「千年の治水」)
著者等紹介
門脇禎二[カドワキテイジ]
1925年高知県生。京都大学大学院(旧制)。京都橘女子大学客員教授
朝尾直弘[アサオナオヒロ]
1931年大阪府生。京都大学大学院博士課程修了。京都橘女子大学文学部教授
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感想・レビュー
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わ!
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最近買って読んだ本なのだが、実は20年前に書かれた本。もちろん賀茂川の歴史に関して書かれているので、内容的には古びていない(と信じたい(笑))。しかし賀茂川の歴史は、やはり淀川などに比べるととても強烈だ。京都という都を支えてきた水系だけに、陽も有れば陰もある。確かに飢饉の時などには、賀茂川の河原に死体が山積みされたなどの情報を何かで読んだことがあったが、そんなリアルな賀茂川がよくわかる一冊。陽としては四条河原から始まった芸能史などが面白かった。陰と陽が交わる場所…そんな賀茂川の歴史書である。2022/05/12