出版社内容情報
*国際日本文化研究センターでの6年にわたる共同研究をもとにした、初の本格的な『太陽』研究。
*明治28年(1895)から昭和3年(1928)まで通刊531冊を数えた総合雑誌の検討を通じて、文化 研究に新たなシーンを拓く。
Ⅰ
鈴木 貞美 明治期『太陽』の沿革、および位置
大和田 茂 『太陽』創刊号の反響
原 秀成 近代の法とメディア―博文館のモデルとしての欧米―
金子 務 初期『太陽』に見る明治写真術の展開
Ⅱ
山口 昌男 明治出版界の光と闇―博文館の興亡―
坪内 祐三 編集者大橋乙羽
小田三千子 『太陽』英文欄―英学者、神田乃武のことなど―
大和田 茂 編輯主幹・浮田和民の位置
Ⅲ
北岡 伸一 初期『太陽』に見るアメリカ像―日清日露戦間期日本外交に関する一考察―
銭 鴎 日清戦争直後における対中国観及び日本のセルフイメージ―『太陽』第一巻を通して―
三谷 憲正 博文館『太陽』と朝鮮―「併合」に至る《喩》を中心として―
竹村 民郎 19世紀末葉日本における海洋認識の諸類型―創刊期『太陽』に関連して―
佐藤 一樹 余白欄のアジア主義―大正期『太陽』の詩文欄と児玉花外―
鈴木 貞美 明治期『太陽』に国民国家主義の変遷を読む
Ⅳ
石田 秀実 19世紀末日本における科学主義と国家主義の結びつき―『太陽』の記事をフィルターにして―
梶山 雅史 国定教科書問題と『太陽』
井上 健 明治期『太陽』の翻訳文学紹介をめぐって
林 正子 『太陽』に読む明治日本のドイツ文明批評と自己探究
―ドイツ関連記事と樗牛・嘲風の評論を視座として―
戸塚 隆子 『太陽』はトルストイ「日露非戦論」を如何に伝えたか
リース・モートン 総合雑誌『太陽』と『女學雑誌』に見られる恋愛観―1895年~1905年―
佐藤バーバラ 増刊「近時之婦人問題」と家庭の理念
ウルリケ・ヴェール 大正初期の総合雑誌と「婦人問題」
―「新しい女」を掲げて『太陽』を凌駕しようとした『中央公論』―
鈴木 貞美 本共同研究の方法的意義―あとがきにかえて―
読売新聞2001年11月5日夕刊に紹介記事掲載
目次
明治期『太陽』の沿革、および位置
『太陽』創刊号の反響
近代の法とメディア―博文館が手本にした一九世紀の欧米
初期『太陽』に見る明治写真術の展開
明治出版界の光と闇―博文館の興亡
編集者大橋乙羽
『太陽』英文欄―英学者神田乃武のことなど
編輯主幹・浮田和民の位置
初期『太陽』に見るアメリカ像―日清日露戦間期日本外交に関する一考察
日清戦争直後における対中国観及び日本人のセルフイメージ―『太陽』第一巻を通して〔ほか〕
著者等紹介
鈴木貞美[スズキサダミ]
1947年生。東京大学文学部卒業。東洋大学文学部助教授、国際日本文化研究センター助教授を経て、1996年同教授、現在に至る。総合研究大学院大学博士(学術)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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