出版社内容情報
※原始美術から現代美術までの広範な業績のなかから再編成された著者自選の著作集
※フィールドワークにもとづく多彩な民族芸術論はもとより現代美術論・現代文明論など主要な学術的成果を収めた定 本
※主要著書および単行本未収録のものを各巻のテーマに添って編集
※適宜挿入図版を収め各巻に索引を付す
※巻末に第一線の研究者による解説を併載
民族芸術学とは何か
民族芸術学の基本問題
仮面と岩壁画
-なぜ牧畜民は仮面をつくらず、農耕民は岩壁画を描かないのか
全人類の巨大なる芸術的遺伝子プールをめざして -<対談>梅棹忠
夫・木村重信
民族芸術学会の設立とその後
民族芸術の源流
ヘアとセクシャル・トライアングル
-女性裸像の陰毛表現の有無に示される文化の性格
女神のシンボリズム -柱と椅子と壺/セラミック・ロード -中国陶磁による東西交流
東洋のかたち
生活のかたち/信仰のかたち/自然のかたち
生活の造形
遊戯/人形/花見/漆器/看板/民家/窓/秋/武具/染織
失われた文明
農耕と牧畜の発生 -チャタル・ヒュユク(トルコ)
青銅器文化の展開 -サルデーニャ島(イタリア)
古代都市の成立 -バビロン(イラク)
忽然と滅びた都市 -モヘンジョ・ダロ(パキスタン)
石に秘められた権力 -マヤ(中央アメリカ)
新発見の先史岩壁画群 -サン・ライムンド・ノナト(ブラジル)
不思議な地上絵とユニークな工芸 -モチェとナスカ(ペルー)
極北の岩面刻画 -スカンディナヴィア
土と火の造形
土と人と触覚と/日本の土器と陶芸/外国陶磁の諸相
民族芸術の諸相
動物と先史・古代美術/世界の民族美術工芸/民族美術遺跡を訪ねて/民族美術展
解説:吉田憲司