出版社内容情報
原始美術から現代美術までの広範な業績のなかから再編成された著者自選の著作集。第一線の研究者による解説を付す。
内容説明
美術史学は事実学であり、現物に即して研究しなければならないが、民族美術を対象とする場合は特にそうである。このことが私(著者)をしてサハラやカラハリの砂漠、ニューギニアや南太平洋の島々など、辺境の美術探検に赴かせる。この探検は「冒険と科学との魅力にとんだカクテル」(フックス)であるが、昔の探検は前者に、現代のそれは後者に重点がある。
目次
1 カラハリ砂漠―アフリカ最古の種族ブッシュマン探検記
2 巨石人像(モアイ)の系譜―南太平洋調査行
3 アフリカ美術探検
4 アフリカ探検史
5 アルカイック美術探検
6 学術調査隊の記録