出版社内容情報
雑誌『日本史研究』No468に書評が掲載されました
近年公家文書の発見・紹介が相次ぎ、それに基づいた各家の所領研究が進展したが、公家領の総体的な研究はまだ少なく、荘園公領制や院政・家制度といった関連分野においても充分に論じられているとは言い難い。本書は王家領も含めた公家領の諸側面を明らかにすることにより、その総合的特質と変容過程の解明にとりくみ、さらに政治史・社会史への広がりも併せ持った意欲作である。
目次
中世公家領研究の現状と課題
第1部 中世公家領の領有形態(公家領安堵の変遷;中世の相続制度と公家領;中世公家社会の恩領)
第2部 中世王家領の再編(中世における后妃女院領の形成と領有構造―西園寺家出身の女院を中心に;中世における皇女女院領の形成と伝領―昭慶門院領を中心に;再編期王家領荘園群の存在形態―鎌倉後期から南北朝期まで)
第3部 家領の形成と伝領(近衛家所領目録とその後;広橋家領の構成と相続)
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