内容説明
1859年オールコックが開国まもない日本に着任、日英交渉のスタートはきられ、1891年ロンドンで開かれた国際東洋学者会議日本分科会の席上日本協会は誕生した。百年以上にわたる両国の関係は、二つの文化のはざまで生きた人々によって築かれてきた。本書は日本協会百年の歴史と23人のエピソードを通して、日英文化交流史の足跡を辿る。巻末に日本協会創立当初の会員名簿と戦前の紀要に掲載された論文の一覧を付した。
目次
日本協会百年の歴史
チャールズ・ワーグマン 幕末明治の目撃者
ウィリアム・ジョージ・アストン 名をなすことより学問に専心した日本学者
アーネスト・メイスン・サトウ 『ヴァニティ・フェア』に登場した日本通
ジョサイア・コンダー 明治の建築家‐西欧化の光と影
ウォルター・ウェストン 山高く、谷低く
馬場辰猪 自由民権家の思想形成
サー・フランシス・テイラー・ピゴット、F・S・G ピゴット陸軍少将 日本協会を支えた二本の柱
バジル・ホール・チェンバレン どこへ行ってもそこに面白味を見出す客
菊池恭三 日本における英国式技術教育〔ほか〕