内容説明
本書は前著『信州教育事始め』の続編として、信州の戦後教育に焦点を当てて事例を集めた。今回は「事始め」の領域を若干超え、戦後の混乱と相克と欠乏の中で、先人たちが困難にどう立ち向かい、克服してきたかを明らかにしようと試みた。
目次
1 戦後教育ことはじめ(底をつく教育水準;六・三・三・四制のはじまり ほか)
2 占領下での教育界改革(教科書に墨を塗る;民主主義教育への道筋 ほか)
3 戦後教育の転換点(勤務評定反対闘争と勤評長野方式;道徳科の特設 ほか)
4 あすの教育をひらく(「条件学習」の試み―美術科における基本技能の習得;子供の無限の可能性を引き出した―赤穂小学校 ほか)
著者等紹介
駒込幸典[コマゴメユキノリ]
1927年、長野県上水内郡信州新町生まれ。1948年、長野師範学校(現信州大学教育学部)を卒業。教職に就く。『長野県教育史』(全18巻、1982年完結)の編集に携わり、その後、大町北小学校長を務める。信州大学附属長野中学校副校長時代に『現代口語訳 信濃古典読み物叢書』(全16巻、1996年完結)の編集責任者を務め、長野市立芹田小学校長で退任。現在、長野市編さん委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。