見る聞くわかる野鳥界 生態編―生息環境とわけあり行動の進化

山岸 哲【監修】/石塚 徹【著】

信濃毎日新聞社（2016/06発売）

• サイズ A5判／ページ数 285p／高さ 21cm
• 商品コード 9784784072859
• NDC分類 488.1
• Cコード C0045

内容説明

ようこそ野鳥界へ。野鳥界のおきて、ご存じですか―。庭や散歩道、野山や水辺で見かける鳥たちのキモチまでわかる、ユニークで画期的な野鳥図鑑ついに登場！本当は擬人化してはいけない禁断の野鳥界をひもといた「トリのキモチ」が３８編！！進化によって洗練された本能的な行動と、ちょっとわけありの個体差とは？

目次

第１章　野山の鳥（スズメのような鳥；庭や公園に来る中くらいの鳥；カラスの仲間　ほか）
第２章　水辺の鳥（森の水辺の鳥；池の畔の鳥；河原の鳥　ほか）
第３章　見る機会の少ない鳥（フクロウの仲間；少なくなった鳥；まれに飛来する鳥）

著者等紹介

山岸哲［ヤマギシサトシ］
１９３９年長野県須坂市生まれ。信州大学教育学部卒業（京都大学理学博士）。長野県内公立中学校教師を経て、大阪市立大学教授、京都大学大学院理学研究科教授を歴任。２００２年山階鳥類研究所所長に就任。現在同研究所名誉所長、兵庫県立コウノトリの郷公園長。この間、日本鳥学会長、応用生態工学会長、新潟大学朱鷺・自然再生学研究センター長などを務める。１９９９年山階芳麿賞受賞

石塚徹［イシズカトオル］
１９６４年神奈川県逗子市生まれ。金沢大学大学院生命科学研究科修了。博士（理学）。専門は動物社会学・行動生態学。日本鳥学会会員。日本野鳥の会石川支部元幹事。同神奈川支部元幹事。高校の理科教師を経て現在ＮＰＯ法人生物多様性研究所あーすわーむ研究員。ゲンゴロウ・サンショウウオ・ヒクイナなど水辺の希少種や、ガビチョウ・ソウシチョウ・カナダガン・ウチダザリガニ・アライグマなど外来種の調査・対策のほか、自然観察プログラムの開発や講演、インタープリター養成講座なども行う（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[榊原 香織]

縄張りとか番うことに焦点。　鳥の浮気度は凄い。岩ひばりはグループ全員オスもメスも乱婚。誰の子か分からないから皆で子育て。　兵庫で苦労して繁殖させてるコウノトリ、雌同士でカップルになってしまうことも。

2023/09/26

[🍭]

図書館本、2016年発行。日本（主に長野県）でみられる鳥種とその生態を割と詳しめに解説してくれている稀有な図鑑。写真の量も質もよく、最近眺めている図鑑の中で一番満足感のあった内容。識別編という本もあるみたいなのでそちらも併せて読みたい。参考文献、論文、報文リストも充実していて、総合索引には学名と英名、漢字表記も載っている。こんな名図鑑があまり知られていないのはもったいないように思う……長野毎日新聞社はもう少し県外にもマーケティングしてほしい。乗鞍岳や佐久市、諏訪に軽井沢、長野は探鳥天国なのかもしれない。

2024/04/20

[アセロラ]

コムクドリの巣には親以外の近所のコムクドリたちもヒナを見に来ます。でも餌は持ってきてくれません。ほとんどの小鳥のさえずりは幼鳥の頃の学習によるものですが、ハト、カッコウ、キジなどは、生まれつき遺伝子に組み込まれた声しか出しません。スズメ、ハト、ツバメなど、町の身近な鳥も載っています。珍しい鳥の中には開発により繁殖地が減少した鳥や、虫や魚が減ったことにより食べ物がとれなくなった鳥もいます。建物や乗り物などの開発で人は便利に？なっても、犠牲になる動植物がいることを再度考えました。

2020/07/08

[竜玄葉潤]

ちょっとは、解る鳥も増えたし、と思って読んだ。解らん鳥ばっかだったが、楽しく読めるようにはなってきた。初心者から初級くらいにはなったかも。

2019/11/06

[かみゆ るい]

ざっとよく見る鳥のところだけ読んだ。写真もイラストも多くて楽しい。

2017/02/20