内容説明
阿弥陀さまにすがりつつ、我の欲望に執着する―それでこそ生きているということではないのか。あなた任せの裟婆遊び。65年の波乱の生涯で培われた“ちゅうっくれぇ”の真の意味とは―
目次
第1章 一茶とその時代(文化・文政期という時代;信州柏原の風土と四季;当時の柏原の生活)
第2章 一茶の生涯(幼き日;出郷~俳諧の群れへ;西国行脚~修養の旅;漂泊の日々~房総巡回;帰郷~妻子の死と終焉)
第3章 一茶の思想(子ども観の背景と特徴;一茶の子ども観―“共感”“信頼”“賛美”のまなざし;一茶の生命観1―“うつくし”から“五分の魂”;一茶の生命観2“無常”と“逞しさ”へ;一茶の生命観・人生観;一茶の思想の継承)
著者等紹介
渡邊弘[ワタナベヒロシ]
1955年栃木県大田原市生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科教育学専攻博士課程中退。1994年「俳諧教師小林一茶研究」により国民学術協会賞。2003年、同研究で慶應義塾大学より博士(教育学)の学位取得。宇都宮大学教育学部教授(学部長、研究科長)などを経て、2014年から作新学院大学人間文化学部教授(学部長)。専門は教育学、日本教育思想史、道徳教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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