内容説明
100年まえ、日本の名峰にあこがれた、無名の欧州人が残した登山日誌。槍・穂高、甲斐駒、木曽駒…日本アルプスも、富士山も知られざる山行シーンが今よみがえる。
目次
1 日光から長野へ―山国紀行
2 日本アルプス―登山日誌(山行準備;甲州の駒ヶ岳;上高地へ;槍ヶ岳;穂高山;笠ヶ岳;富山;立山;ザラ峠;針ノ木峠 ほか)
3 九州横断
4 塩原
著者等紹介
安藤勉[アンドウツトム]
1947年生まれ。上智大学外国語学部卒業、同大学院修士課程修了。日独・日欧文化交流史専攻。日本医科大学を経て、青山学院大学・日本大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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100名山
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ウェストン20年後の後追い記録です。 過剰な形容詞で飾られた文章ですが、ウェストンとはまた違った魅力があり、違う視点で民俗を語ります。 歩行旅行のすばらしさを再認識します。 この時代の日本は不衛生で鉄道は不規則で人々はのんびりしていたのですね。2017/11/30
yoneyama
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1911年(明治44年)に穂高や甲斐駒、木曾駒はじめあちこちの日本の山を登りに来た普通の山好きドイツ人の紀行。ウェストンより20年後の時代で、中央線は通っていて日露戦争も終わっている頃。富山から立山、戸隠、妙高、富士山。 甲府、日野春から甲斐駒に登れば、講で登る信仰登山の一派がいて、その様子に惚れ惚れしたり、日本で手に入る桃の缶詰は安くて、行動食に最高だとか(一押しは信州小諸の塩川産)、写真も多い本です。2014/01/29