内容説明
文明開化の幕開けとともに登場した洋風建築の数々。近代国家の象徴として、信州のあちこちに建てられた。西洋建築を学んだ日本人建築家や宮大工や和風建築の棟梁たちが手掛けた建物には、新しい風に吹かれたばかりの日本の壮大な夢が満ちあふれている。時代を超えて紐解かれる近代建築の物語。明治から昭和初期に建てられた信濃路の洋館を訪ね歩く。
目次
中信(旧開智学校;旧松本高等学校本館 ほか)
南信(片倉館;中央印刷社屋(旧片倉組事務所) ほか)
東信(旧三笠ホテル;聖パウロカトリック教会 ほか)
北信(旧長野県庁舎;旧長野県師範学校教師館 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
1
長野県に現存する近代洋風建築を、カラー写真をふんだんに使って紹介した一冊だ。 62件がとりあげられており、開智学校や旧三笠ホテルなどの有名どころから、上田新参町教会、旧信濃牛馬合資会社社屋、レストラン鯛萬といったあたりまでカバーされている。 現役で使われている学校建築も多数が出ているのが、さすが地元の信濃毎日新聞社だからだろう。 解説は、建物の歴史や現状、保存活動など。詳しく分かっておもしろい。 所在地や見学のための情報も。 2022/02/02
草生やすな
1
長野すげぇ!!行ってみたい!2014/01/16
コカブ
0
信州に点在する明治から昭和初期にかけて建てられた洋館を紹介した本。長野と言えば、開智学校を始めとする学校建築が名高い。こういった著名なものの他にも、旧制中学・旧制高校まで含めて多くの建築が紹介されている。他にも、軽井沢をはじめとしたリゾートの建築も多い。別荘からホテルまで様々だが、燕山荘(山小屋)も紹介されていた。僕が見たかったのは、地元の資本家が建てた建築だったが、諏訪の片倉館、岡谷の旧林邸、上田のみすず飴・旧常田館製糸場、長野市の善光寺門前街の洋館などが紹介してあった。2013/08/18
てら
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素晴らしい建物が沢山! 長野県に行きたくなります( ^ω^ )2018/04/11