内容説明
親と子の日本語教室、リソースセンター、サンタ・プロジェクト、外国人コーディネーター…。「内なる国際化」を目指して、多文化共生社会への実践と提言。
目次
第1章 民・官協働による政策形成へのチャレンジ(本格的な外国人施策の形成に至る軌跡;子どもたちの「学び」をささえよう―サンタ・プロジェクトとその意義;もっと日本語を学びたい―親と子の日本語教室;もっと日本語を教えたい―日本語学習リソースセンターの展開)
第2章 民・官・学が動き出した!地域日本語支援の現状と課題(民間ボランティア・日本語指導者の声;リソースセンターに求められること―「日本語教育を通じたネットワーク形成に関する調査」より;外国籍児童生徒の発達プロセスと教育―外国籍の子どもたちを取り巻く現状と課題)
第3章 多文化共生社会における今後の政策形成に向けて(外国人コーディネーターの役割;ネットワーキングの可能性;異文化コミュニケーションの立場から;日本語教育政策の展開―子どもたちの未来のために)
著者等紹介
平高史也[ヒラタカフミヤ]
慶應義塾大学総合政策学部教授。1981年東京外国語大学大学院外国語学研究科修了。1999年独ベルリン自由大学、文学博士。東海大学助教授を経て、1990年に慶應義塾大学総合政策学部助教授。2000年より現職
野山広[ノヤマヒロシ]
国立国語研究所日本語教育基盤情報センター整備普及グループ長。早稲田大学大学院および豪州モナシュ(Monash)大学大学院修了。国内外の日本語教育機関の講師や、文化庁文化部国語課の専門職(日本語教育調査官)を経て、国立国語研究所に出向・異動。主任研究員、第二領域長を経て2007年度から現職。文化庁時代は、担当調査官として、地域の日本語教育活動や支援活動の充実に関するさまざまな事業に携わった。専門は、多文化・異文化間教育、日本語・国語教育、社会言語学、言語計画・政策研究等
春原直美[スノハラナオミ]
財団法人長野県国際交流推進協会常務理事兼事務局長。中央大学商学部卒業。1999年から長野県日本語ネットワーク代表。2003年から現職。このほかに長野県外国籍児童日本語学習・就学支援実行委員会長、外国籍児童支援会議(サンタ・プロジェクト)事務局長などに就任。2004年から慶應義塾大学SFC21世紀COEプログラム研究協力スタッフ
熊谷晃[クマガイアキラ]
長野県農政部農業政策課課長補佐。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。1984年から長野県職員、2000年~2002年総務部国際課企画員。「国籍を越えた共生の県づくり」(長野県県政改革ビジョン、2001年)および「サンタ・プロジェクト」(2002年)の企画立案・運営に携わる。2004年から慶應義塾大学SFC21世紀COEプログラム研究協力スタッフなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。