感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クラムボン
12
江戸時代の興津は東海道の宿場町の一つであった。その脇本陣が水口屋(ミナクチヤ)。著者は、進駐軍の関係者としてこの宿を度々訪れ、すっかり魅せられてしまったのだ。主人の望月半十郎から宿の歴史を聞き、自らも資料を漁り、1961年に米国で水口屋を舞台とした小説「Japanese inn」を出版した。その後日本で翻訳されたのだが、長い間絶版となっていた。そしてこの度装幀も新たに復刊されたのである。内容的には少し不満はあるのだが、地元民としてはそれは大したことでは無い。この復刊を祝福したい気持ちの方がずっと大きい。2023/01/28
キンケード&グリーンウェル
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興津の街道を何度も往来したことがあり、清見寺や水口屋、三保の松原、薩埵峠、興津川、富士山、駿河湾、いろいろ頭に浮かべながら読みました。ほとんどが作者が想像して書いたものとの事ですが、歴史上の人物や街の人々が生き生きと描かれていて、四百数十ページをあっと言う間に読んでしまいました。2025/03/02
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