内容説明
徳川、武田、今川、北条…群雄が割拠した時代。静岡には駿河、遠江、伊豆の三国があった。要衝に築かれた幾つもの城―。そこは武門の意地と誇りがぶつかる最前線だった。歴史・時代作家気鋭の10人が書き下ろし。修羅を駆ける魂の鼓動。響き合う渾身の10編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
54
10人の作家による文字通り戦国時代の静岡での戦い10編。知らなかった戦もあり楽しく読了。ボンボンでは無い思ってもいなかった今川氏真がいた。最新の研究された今川氏真を読んでみたくなった。2020/10/10
マツユキ
16
スピッツをきっかけに興味を持った静岡ですが、歴史小説、十の城を舞台に、十人の作家によるアンソロジーです。 静岡、こんなにお城があったんだ。悲惨な戦いの状況ですが、それぞれの立場で生きている者たちの姿に感動しました。坂井希久子さん『紅椿』、彩戸ゆめさん『風啼きの海』、大山大二郎さん『最後の城』が好き。今川氏真、好き。2021/02/12
kanki
12
城巡りしたくなる。今川、武田、北条、徳川の戦いに思いを馳せて♪2020/11/06
那生
8
静岡のお城案内かと思ったら(お城案内もちょっとだけある)、戦国時代の攻城戦での話だった。 主に敗者側からの目線で、攻めてくる織田とか徳川とか武田とかとの駆け引きがとても面白い! 普段読まない作家さんの文を読めるのは、アンソロジーならではだね。 そして私の今川に対する印象が変わった。氏真って思ってたよりずっとデキる男! これから鈴木秋山両氏の今川本を読む上での、とても良い予習になった気分。 2020/11/20
にゃほまん
7
静岡にあるお城をメインに10人の作家さんがそれぞれの視点で描いた戦国時代のお話です。私的に印象的だったのが氏真主従を描いた「最後の城」「井川の血」でした。特に「井川の血」は武田信玄にズバッと言いたい事を言う元真親子に スカッとしました!!今川氏真もっともっと評価されてもいい武将だと思います。2021/05/01