内容説明
三島の地には多くの文人たちが逗留し、味わい深い思い出を残していった。その“ふるさと三島”の文学と背景を3年がかりでまとめた力編。
目次
大河ドラマ『武田信玄』原作中のみしま
死ぬなら三島と語った太宰治
若山牧水の描いた三島の町並み
塚田静保と牧水の細やかな友情
小浜池の畔りにたたずむ窪田空穂
楽寿園を詠う碩学の歌人空穂
檀一雄『火宅の人』と人恋いの情念
富士を借景とする三島駅を描く立原正秋
雄大なり三島人と書く司馬遼太郎
三島駅を歌う大岡博の「三島夜曲」
鞄紛失でショックの井上靖少年
たくましく紡ぎだされる井上文学
三島に残された俳人五所亭の遺作
正岡子規の三島への旅
沼津行きのチンチン電車に乗る藤村〔ほか〕