内容説明
南アルプスの魅力を集大成。モデルコース一周で見られる貴重な自然環境を徹底解説。
目次
第1章 地質と高山植物
第2章 周氷河地形
第3章 悪沢岳
第4章 中岳―カール3兄弟
第5章 前岳と植物群落
第6章 日本のアラスカ―大聖寺平
第7章 赤石岳
第8章 茶臼のお花畑
第9章 南アルプス最南部―光岳
第10章 地球温暖化と南アルプスの植物
著者等紹介
増沢武弘[マスザワタケヒロ]
昭和20年(1945)生まれ。東京都立大学大学院理学研究科博士課程単位取得・理学博士。静岡大学理学部生物科学科教授。専門は植物生態学、極限環境科学。極限環境に生育する植物の生き方について研究。静岡県内では富士山、南アルプスの高山帯で高山植物を研究。北アルプス、八ヶ岳、北海道、国外では北極域を中心に、ヒマラヤ、アンデス、南極もフィールド(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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竜王五代の人
2
南アルプスを北から南に下りながら、各地の「アルプス」らしい氷河や、その後の雪の厳しい環境が産み出した地形とそこの高山植物を紹介していく本。フルカラーで画質も良いが、分かりやすさに重点を置いたのか観光写真とはなっていない。カールやモレーンはともかく、階段や多角形の地形が凍結・融解に伴う石クズの選別で生み出されるとは。またそれによって水や土壌の多少が生じ、植生も変わることが示されている。/レフュージアという語は、響きも良いし、パラダイスとかアルカディアみたいに流行ってもいいんじゃないかな。2025/03/23