内容説明
ジャキジャキと世界を改行し、うたいつづける―決意の第1詩集!第61回現代詩手帖賞。
目次
洗濯日和
届け物
ジャキジャキ
明日の工場のために
倍にゃんこ
占われた、火
ゆびかみ
ひりだせ
八千屋公園
魚の口
酸の味
ガチョウか
晩餐
炎天
彼方へ
まーくん
豚ジャンキー
同じうたをうたう
星待ち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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水城さんの詩を読むと俺たちが詩について語り合った二、三年前の自分の馬鹿げた戯言を思い出して恥ずかしく思う。同人誌の方も自分からやろうと言いながら準備号だけで終わってしまったことを今ここで謝りたい。ただ、そんな無責任な自分の代わりに一人奔走してくれた、そんな漢気がある彼だった。俺は彼の詩を読む時、何があってもテコでも動かない一筋な強靭さを感じる。向井秀徳がナカケンを誘った時に言ったとされる「ルードかつ直線的なベース」は彼の詩にこそ当てはまるだろう。どこに行くかわからない暴走すれすれの美しい抒情詩を聴け。2024/10/24