感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
3丁目のイタチ
2
昨年、資生堂、花椿の七月の詩に選ばれた詩が巻頭に置かれ、詩集タイトルになっている。水栽培の猫は、魂そのもののような存在だ。童話作家でもある作者の語り口は優しいが、その主張は辛辣であったり、切実であったりする。単なる綺麗事では終わらせない。最後は、猫の死を暗示する詩が置かれるが、猫のレクイエムでないことは確か。大人の童話。読んで良かった。
せいきゆりか/つん
1
とてもやさしい詩です。母が昔唄ってくれた子守唄のような、そんなあたたかさ。読んでいて胸がキュッと締め付けられます。時間はどんなに愛しくても平等に過ぎていってしまいます。愛猫との別れもそうです。それでも、流れていってしまう時を慈しみ抱きしめて生きていきたいものです。2024/08/17