内容説明
いつもの電車が、街角が、不意に見慣れぬ場所に変わるとき―。非日常の空隙を、ポエジーの瞬間をとらえた21篇。
目次
八月十二日の破片
楕円形の春(楕円形の春がやつて来た;赤信号におまじない;ガスタンクに向かって;昭和町駅前交差点の南北;十月十日の神様;さかいめに風船ひとつ;風の石)
箕面線余話(昼下がりの幸福について;最終電車を乗り継いで;電車の中で見かけたふたりのご婦人の話;二〇一八年の猿が台風の夜に見たもの;下り線のホームから)
祭りの夜(蟋蟀だって空を飛ぶ;真夏の夜のかくれんぼ;風景のなかの赤;余震まで;夜を歩く;わたしたちはみんな棲処に帰る;祭りの夜に六地蔵)
一月十七日の瓦礫
著者等紹介
服部誕[ハットリハジメ]
1952年、兵庫県芦屋市に生まれる。詩集、『三日月をけずる』(2018・書肆山田/第一四回三好達治賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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