内容説明
わたし、あるいは無数のあなたが迷いこんだ、変幻する孤島。海峡の光乱れる波だちから、叫び渦巻く深底へなおも言葉に託して、果ての光景までを生き切る新詩集。
目次
１ ゴーギャンの島（カオス；漂着物 ほか）
２ 傳奇集（ハルハリ島 徒然抄；ハルハリ島 異聞 ほか）
３ 海の配分（海象論Ａ；東尋坊 ほか）
４ 敗荷（騒乱体百韻；投石 ほか）
感想・レビュー
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愁
1
冒頭から北川さんらしさでニヤリとしてしまう新詩集。ハルハリ島の連作は流石の出来。やっぱり良いな〜。前詩集が最期の詩集になるだろうなと筆者は思っていたらしいが、まだまだ衰えを感じさせない言葉の数々。そんな中、死を感じさせる詩もあり、年齢をかさねる中での創作についても考えさせられる。本棚に北川さんのコレクションが増えるだけでも嬉しくなってしまいます。2023/03/26
