内容説明
吉本隆明について書くことによってしか可能にならない思考の道筋が、この世界にはたしかに存在する。単独で“世界”と戦う、その言葉をめぐって考え続けた長く濃密な時間を凝集。吉本隆明の存在を切実に尖鋭に問う、著者畢生の力作評論。
目次
エンテレケイアにいたる―吉本隆明の反復される主題について
文字所有者たち―『言語にとって美とはなにか』から別の場所へ
増殖する文字―吉本隆明『言葉からの触手』
至上なものの複数性について―『母型論』解説
波動し反復する海―『新詩集』以後の吉本隆明
存在交換と絶対言語―一九六〇年代までの吉本隆明
宗教的なものの内破について―「超越性アレンジメント」より
吉本隆明の死を通る―追悼二篇
夜の銀河鉄道―賢治・フーコー・吉本隆明
吉本隆明の初期とは何か
自然史的過程について
著者等紹介
瀬尾育生[セオイクオ]
1948年生まれ。著書に、詩集『DEEP PURPLE』(高見順賞)、評論集『戦争詩論1910‐1945』(やまなし文学賞)、『詩的間伐―対話2002‐2009』(稲川方人と共著、鮎川信夫賞)、などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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