内容説明
5年ぶりの新詩集。
目次
夏の雨と
ブルーピリオド
Ripple
紅玉の
薔薇窓
ヒヤシンス
未完の夏の眼に
発熱
真珠
いちまいの
砂の城
返信
リフレイン
舟のなかで
ひとりあるき
こと うたと
消印
著者等紹介
峯澤典子[ミネサワノリコ]
1974年茨城県生まれ。詩集、『ひかりの途上で』(2013年・七月堂)第六十四回H氏賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tomatobook
5
透明で淡いブルーの初夏、白浜の海岸にいるような感覚。とにかく、透明という言葉が思い浮かぶ。詩集なのだけど途中、小説っぽい文もあって“ヒヤシンス”がよかった。2023/03/04
セツコ
1
柔らかくほどけるような言葉で、気持ちが優しく織り上げられていくような詩集だった。リルケを読んだときのような透明度の高さを感じた。ひんやりとした表面にずっと触れていることで、奥にある温度がじんわり伝わってくるみたいな感覚。とてもよかった。2022/11/27
小林枕
0
いま帯びている微熱というよりどこかに仄かに残る熱の感じ。ぼくにはやさしすぎる。2024/04/18
sukimasalon06
0
選ばれたことばから瑞々しさがほとばしっている。凄まじい感性。いい詩に触れると思索の空中散歩が始まる。特に「未完の夏の眼に」「ひとりあるき」「Ripple」「ヒヤシンス」。読書というより体験に近い。2023/04/28