著者等紹介
山崎佳代子[ヤマサキカヨコ]
1956年生まれ、静岡市に育つ。詩集『鳥のために』(一九九五、書肆山田)『産砂 RODINA』(一九九九、書肆山田)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かもめ通信
20
「父キトク」の報に、急遽ベオグラードから駆けつけた詩人は、病床に付き添いながら病院の売店で購入したノートに詩を綴った。全部で7冊にもなったというそのノートを、1冊の詩集にまとめるのに5年の歳月を要したというのだが、それはおそらく、父の死と向かいある娘にとってとても大切な時だったのに違いない。そんな風に思える詩集だ。2021/01/27
チェアー
4
死にゆく父との空間、時間の距離を埋めていく娘。亡くなってから、そこに当たり前にあったものの存在感に気がつく。それに前もって気づいていたなら、もっと別の言葉がかけられたかもしれない。2021/02/27
n_kurita
1
少し前に母が病で亡くなったため、感慨深い。ひとりでは起き上がることもできなくなり、眠り続けていた母の姿を思い出した。 「誰もが草木に守られている 焼かれたあと、人は花弁となるのだ」 手元に残した遺骨を見ながら読んだ。そうだね。2025/05/18