感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毒兎真暗ミサ【副長】
30
2020年、萩原朔太郎賞受賞作。夢日記のような文章で小説の体をとるのに、この作品は、一体どうして詩集らしい。ストーリー性を持つ詩だとして、成立しているのは「サンタ駆動」と「犬」であるが。その二作でさえもテーマが弱い。読むにつれ、彼女の創作の基盤がなんとなく透けてきて。ぽつぽつ雨降る灯台が、赤く点滅してしまう。彼女の諦めながらの希求を、伸ばした腕を。どうにか理解したいと思うけど。私は本を閉じて 切実に。マルケスに浸りたいと思ってしまった。2024/04/05
夏
24
表紙と題名に惹かれて、ずっと読んでみたいと思っていた詩集。ちょっと不思議で、ちょっとホラーな世界観。最初はその世界に入り込むのに苦労したけど、結構すぐ溶け込めて、最後まですらすらと読めた。表紙や題名からイメージしていたものとは違っていたけれど、とても良い詩を読めた感覚。最後の「新世界」がいちばん好きだった。著者の詩を、これからもっともっと読んでみたいし、著者のものだけでなくて、これからはたくさんの詩を読んでみたいと思わせてくれた一冊だった。★★★★☆2021/12/18
いやしの本棚
17
今年最高にヤバいやつを読んだ。実は買ってすぐ読み始めて怖ろしくなって頁を閉じ、今日、対決するつもりで再び頁を開いた。タイトル、装幀に騙されるな。誰か責任とってくれるのかってくらい、これは劇物だ。「手首じゃ何も解決しない、脊髄と脳の繋ぎ目である脳幹を切断せよ。そうでなければ、男は女から身を守れないものだ。」書き下ろしという「出せ」は、これはもう何、あれ、男子は平気で読めるやつなんですか(知らんけど)。あと「薄子色」めっちゃ好きやった…。ここにあるものは何だろう…マーサ・ナカムラ…怖い…(注:絶賛しています)2020/08/19
三柴ゆよし
13
アニミズム的な言語感覚は前作『狸の匣』そのままに、たとえば「実家」や「家族」に向けるまなざしなど、読む人が読めば突き刺さる厭さがピックアップされている。甲乙つけがたいが、じぶんは本書のほうが好みかもしれない。2020/05/06
漣
1
なんか怖い、不穏な詩集だ。『サンタ駆動』『犬』『おとうさん』が特にホラー味強くて良かった。2023/03/26
-
- 和書
- 岡山の災害 岡山文庫