目次
裏窓
影絵
緑蔭
ロザ、リオ
些細でありながら
もくせいの夜は
風の貌
ヒュペーリオン
空中都市
木曜歌〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cell 44
2
「遅いめざめの渦のなかで、夢もまた韻のようなものを/踏むと、了解した/奇蹟的に、覚醒のまぎわに耳にした旋律を/しばらくは、わたくしはくちずさむことすらできたのだ/……雑事の渦にまぎれつつもこの春の日、夕刻、陽を浴びてそこだけ/不思議にまばゆい/遠い遠い窓を/ただひとつ、眼にした静けさに気づき/すでに/ここは次なる夢の領野かとも、思う」(「アクアリウムーー富永太郎に」)街と天体、街と水の気配、街と植物、を交るものとしてか、重なるものとしてか、その結び目に沿う指が、さらにその外の彗星の尾の軌跡と重なるような、2020/11/29
-
- 和書
- ふたりの文化祭